関西弁といえば、お笑い芸人の漫才などで全国的にも親しまれていますよね。でも、関西の方言には他県民が「えっ、それどういう意味?」と驚くような表現もたくさんあるんです。今回は、「体調」に関連した知られざる関西弁を大調査!地域や年齢によっては関西人でも耳にしないレアな方言もありますよ。それでは、ウェブアンケートにて総勢9,442名に調査した<関西弁!他県民の知らない「関西の方言」ランキング【体調編】>を発表します。
TOP10
- 1位みぃはいる(筋肉痛) (2,060票)
- 2位ひやきおーがん(かんの虫などに効く生薬から作られた小児薬) (1,080票)
- 3位日にち薬(日が経てば徐々に病気が治る) (754票)
- 4位いわす(痛める) (707票)
- 5位やいと(お灸) (649票)
- 6位でんぼ(できもの) (644票)
- 7位さぶいぼ(鳥肌) (488票)
- 8位めばちこ(ものもらい) (477票)
- 9位ぐねる(足などをくじく) (458票)
- 10位えずく(吐き気がする) (449票)
ランキングの集計方法
調査方法:株式会社CMサイトがインターネットリサーチした<関西弁!他県民の知らない「関西の方言」ランキング【体調編】>のアンケート結果を集計。
※有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)9,442名/調査日:2025年1月22日
第1位:みぃはいる(筋肉痛)(2,060票)
- 力が入るかと思いましたよ⁉
- ミハエル・シューマッハさんが浮かんでしまう
- たまにつかうよ
- 神戸で生まれ育ちましたが、全く聞いたことがありません
みぃはる、ともいいます!1位はみぃはいる(筋肉痛)!
「みぃはいる」は、関西人がいう筋肉痛のこと。例えば、久しぶりに運動して筋肉が悲鳴を上げたときにこんな風に使います。「昨日からランニング始めたら、みぃはいってもうたわ…」「急に運動したら絶対そーなるで」「歩くのもえらいわ(※えらい=しんどい)」「歳いったらなかなか治らんな」。「みぃはいる」状態はちょっとしんどいけど、言葉にするとなんだかユーモラスに感じる響きですよね。
第2位:ひやきおーがん(かんの虫などに効く生薬から作られた小児薬)(1,080票)
- ひたすら???な感じです
- この薬の存在を知らなかった
- え?関西以外では知らないの!?
- 馴染みがない
バツグンの知名度!2位はひやきおーがん(かんの虫などに効く生薬から作られた小児薬)!
「ひやきおーがん」とは「樋屋奇応丸株式会社」が販売している製品。かんの虫や夜泣きに良いとされる生薬を使っていて、関西の子どもを持つ家庭には伝統的に知られています。「ひやきおーがん」のすごいところはCMソングの知名度の高さ!「ひや♪ひや♪」と冒頭のフレーズを口ずさめば、ある程度の年齢以上なら「ひやの~♪」と続きを歌ってくれる人も多いはず。ただの薬ではなく、CMソングと一緒に親しまれている関西の文化なんです。
【外部リンク】
樋屋製薬株式会社様の公式サイトでもこのランキングをご紹介いただきました!
「ひやきおーがん」が「関西の方言」ランキング【体調編】にて第2位にランクイン!!
ぜひ、育児にかかわる人たちに、「夜泣きにお薬ってあったんだ!?」という事を知っていただき、
育児の一助になれれば幸いです。
※樋屋製薬株式会社様の公式サイトより抜粋
第3位:日にち薬(日が経てば徐々に病気が治る)(754票)
- 想像も困難
- 日が過ぎることにより、徐々に回復していくという表現の仕方は、なるほどなと思う
- 理解できなくもないかなぁ
優しい使い心地の方言!3位は日にち薬(日が経てば徐々に病気が治る)!
関西では年配の人がよく使う印象の方言、「日にち薬」。これは、病気や体調不良が「時間が経てば自然に治る」という意味です。「風邪ひいたんやけど、まだちょっと調子悪いなぁ」「あー、日にち薬やな。ちょっと休んでたら治るんちゃう?」「そやな、無理せんと寝とくわ」例えばこんな会話をよく耳にします。無理に治療するんじゃなくて自然な回復を待とう、というニュアンスがある優しい方言ですね。
第4位:いわす(痛める)(707票)
4位はいわす(痛める)!
- 初めて聞いた。音で聞いたら『言わす』だと思う
- 痛める、のニュアンスが全く無い
- 合っているのは『い』だけ…
- 初耳!
「いわす」は関西独特の言い回しで、「痛める」や「ケガをする」って意味なんです。例えば「引っ越しで久しぶりに重いもん持ったら、腰いわしたわ~」「えぇ!大丈夫なん?」「動けるから大丈夫やけどな」といった風な会話に。体を動かしてちょっと調子を崩したときに「いわす」を使います。「どっかいわしたん?」「○○いわしてもうた」など、関西では定番の言い回しです!
第5位:やいと(お灸)(649票)
5位はやいと(お灸)!
- 聞いたこともないし、どんな意味か想像もできない
- お灸自体最近しないよね
- 関西以外ではわからないと思う
- 子どもが親の言うことを聞かなかった時に、よく、注意するときに使う『言葉』ですね
関西で「やいと」といえば、お灸のこと。もぐさを使った治療法のひとつですが、昔の関西では子どもを叱る時にもよく使われていました。「また宿題せんと遊んでるんか!やいとすえるで!」「うわ~嫌や~」という感じ。標準語の「言うことを聞かない子にはお灸をすえますよ!」という使い方と同じですね。令和の今ではなかなか聞かなくなった表現です。
第6位:でんぼ(できもの)(644票)
6位はでんぼ(できもの)!
- 関西弁は分かると思ったのに…
- 初めて聞いた
- でんぼが何故できものなのかよくわからない
- 関西出身だが初めて聞いた
「でんぼ」は、関西でも少し懐かしさのある方言。ニキビや吹き出物のことをいいます。「うわ、アゴにでんぼできてるわ!」「潰さんほうがええで」といった具合に使います。ちなみに東大阪市にある石切劔箭神社(いしきりつるぎやじんじゃ)がまつっているのは、なんと「でんぼの神様」。吹き出物だけでなく、ガンなどの病気平癒を願って参拝する人が絶えないスポットです。
第7位:さぶいぼ(鳥肌)(488票)
7位はさぶいぼ(鳥肌)!
- 大学が関西系のため、初めて聞いたときは全くわからなかった
- これは聞いたことがありますね
- よく聞くとサブイボの意味がわかるかも
- 関西人だけど実際に通じなかった(笑ってもらえたからええけど)
「さぶさぶ(九州地方)」や「ぞんぞ(山陰地方)」など地方色のある方言がおもしろい、鳥肌。関西では「さぶいぼ」と呼んでいます。例えば友人と「あの映画、号泣したな!」「ほんまやな、さぶいぼモンやで!」などと感動巨編の感想を言い交わしたりします。もちろん、標準語の鳥肌と同じように、悪寒がするときやゾッとしたときなどにも使いますよ!
第8位:めばちこ(ものもらい)(477票)
8位はめばちこ(ものもらい)!
- ウチのほうではめいぼ
- これは難しい…
- 目に関する何かなんだな、とは分かるかも
関西では当たり前の「めばちこ」、他の地域だと「めいぼ(東海地方)」とか「おひめさん(九州地方)」なんて呼ぶこともあるんです。関西で使うときは「まぶたがかゆいな思ったら、めばちこできとってん…」「あ~触ったらあかんで!」といった感じ。ちなみに「ものもらいはうつる」といわれていますが、それは迷信。もしかかったら、優しく目を休めてあげましょうね。
第9位:ぐねる(足などをくじく)(458票)
9位はぐねる(足などをくじく)!
- 言われても絶対わからないと思う
- 痛そうなのは伝わる
- 『ぐねる』を聞いたことはまず無いです。説明がなかったら意味が分かりません
- 初耳でした
「ぐねる」は、足首をひねって痛めたときに使う表現。もし足を引きずってる人がいたら、「足どしたん?」「朝、階段踏み外してぐねってもうてん…めっちゃ痛いわ!」「ドジやな~。ちゃんと冷やしや!」などのように会話が広がります。公園で靴のかかとを踏んだまま遊んでいる子どもがいたら「そんなんしてぐねとったらどないすんの!」と声をかけてくれるマダムもいそう!
第10位:えずく(吐き気がする)(449票)
10位はえずく(吐き気がする)!
- ……………???????
- 自分は山口生まれですけど、『えずく』は分かりませんでしたね
- 方言は難しい
- はじめて聞いた
関西では「吐き気がする」ことを「えずく」ということがあります。例えば、友達との会話で「昨日のカラオケ、飲みすぎたんちゃう?」「せやねん、朝からずっとえずいてて、もうアカンわ…」という感じ。オエッとなっている状態のことをいうので、「オトンって歯磨きする時よくえずいとるよな?」「最近俺もえずくねん…」なんて使ったりもしますよ。
関西弁!他県民の知らない「関西の方言」ランキング【体調編】ベスト10
以上、全年代の男女(性別回答しないを含む)9,442名が選んだ<関西弁!他県民の知らない「関西の方言」ランキング【体調編】>でした。
有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)9,442名
調査日:2025年1月22日